がん保険の入り方

ガン保険に入るなら、保障がシンプルなものを選ぼう

ガン保険は、ガンだけを保障する商品で、最大の特畿は入院給付金に制限を設けていないことです。ガンは他の壇気に比べて転移や再発の可能性が高いことから入院、退院を繰り返す人が多いようです。このため、ガン保険は入院給付金の支払いに制限を設けていません。

ガン保険の保障項目はたくさんの種類がありますが、「入院給付金」に加え「診断給付金」と「手術給付金」があれば大きな出費はカバーできます。「診断給付金」は、ガンと診断されたとき一時金で支拡われるもので、回万円、100万円が主流。

はじめてガンと診断されたときに「1回のみ出るタイプ」と「複数回出るタイプ」があり会社によって異なります。このように見ると「複数回出るタイプ」のほうがおトクな気がしますが、パンフレットには小さい字で「前のガンにかかってから(○)年(2年が多い)経過していること」といった条件がついています。何回も出るということはその分保障が厚いわけですから、保険料にもちゃんと反映されています。

2年経過しても同じガンの治療の場合は給付の対象外です。このような理由から、診断給付金は最初の1回のみ出るタイプがお寸すめです。一般的にガン保険は、契約後3カ月間(保険会社によっては卯日間)はガンにかかっても保障が受けられないことを知っておきましょう。これは「この具合の悪さはガンかもしれない」と思ってから靖院で診断を受ける前に、駆け込みでの加入を防止するためです。

そもそもガン保険は必要なのか考えよう

「ガン保険は入っておいたほ、つがいいのでしょうか」とい、尋蘭をよノ主けます。長期入院の費用発生リスクに保険で備えたいなら、医療保険よりもガン保険に1本入っておいたほ、つがいいのではないかと思います。

医療保険のルールのところで解説したように、同じ病気で入退院を繰り返すと「1入院」とみなすため、ガンの受口、入院給付金が出ない期聞が発生することがあります。また、入院は短く、外来での治療が長引いたときには、ガンになった時に受け取れる「診断給付金」をうまく活用するといいでしょう。ガン保険に入るなら、保障がシンプルで保険料が割安なタイプがおすすめです。「多額の費用発生リスク(長期入院)には保険で備える、少額なリスク(短期入院)には貯蓄で備える」。

このように考えると、保険料というコストを抑えることができます。また、友人は「ガンで治らないという状況になったら、緩和ケアをしてくれるホスピスに入りたい。ホスピスは個室でお金がかかるから、そうなったときのためにガン保険に入っている」といいます。自分なりの医境保障設計ですね。

上皮肉ガンって、本当はガンではない?

ガン保険の支払いでトラブルになるのは、「上皮肉ガン」と診断された時です。上皮内ガン(上皮内新生物)は、腫蕩細胞が上皮肉にとどまってそれ以上漫潤(しんじゅん、ガン細胞がしみこむように他の細胞に広がっていくこと)しない病変のことで、手術をして取ってしまえば理論的には転移の可能性がないといわれています。ポリープのようなものですから3日11週間程度の入院をして内視鏡手術で取ってしまうことが多いのです。

この上皮肉ガンについての取り扱いは保険ふ荘によってさまざまです。ガン保険の品議、アブラックは、入院給付金は悪性ガンと同様に出ますが、ガン診断給付金は悪性ガンの10分の1の金額と定めています(悪性ガンなら100万円、上皮内ガンなら10万円など)。

一方、他社の商品は、上皮肉ガンも悪性ガンと同額の診断給付金を支拡うのが多数です。さて、みなさんはどちらがいいと思いますか?上皮肉ガンにかかった人にしてみるとせっかくガン保険に入っているのに給付金が下りないというのは理不尽と考えるかもしれません。

しかし、上皮肉ガンは「数日間の入院・手術ですみ(=多額の費用がかからない)」「再発・転移の可能性がない」病気です。ガン保険の診断給付金は、多くの場合最初の1回しか出ません(複数回出るタイプでも支払い条件は厳しい)。

簡単な手術で100万円もの診断給付金が支払われるより、もっと深刻なガンになったときに受け取ったほ、つがいいのではないかと思います。

また、上皮肉ガンまで保障対象にするとその分はしっかりと保険料に反映されているはず。つまり、私は上皮肉ガンで多額の診断給付金が出るようなガン保険より、上皮肉ガンを悪性ガンとみなさない保険のほうをおすすめします。