目的に合った保険の見直し方法

ライフプランに変更があったらすぐに見直し

生命保険は一度契約したら一生そのままでいいかというと、なかなかそういうわけにはいきません。生命保険はライフプランに合わせて設計して加入しますから、ライフプランに変更があったり、取り巻く環境や社会に変化があれば、見直していくことが大切です。

また、保険商品も次々と新商品が発売されるので、古い保険から新しい保険に、自分のニーズに合わせて見直していくことも必要です。

保険をふやしたい場合

中途増額

「中途増額」とは、現在加入している保険に、保険期間の途中で定期保険(特約)を上乗せして、死亡保障額を増やす方法です。増額部分の満期は、元の契約と同じで、保険料は増額時の年齢や保険料率で計算します。

一般的には、告知または医師の診査が必要です。それによっては、増額でき
ないこともあります。

保障を減らしたい場合

「減額」とは、死亡保障額などを減らすために、保険期間の途中で保険金額を減らす方法です。減額部分は一部解約したものと見なされ、解約返戻金がある場合は支払われます。当然、減額後の保険料は下がります。

自分が死亡した場合に生命保険で準備しておきたい金額、必要保障額を算出して、現在加入している保険の死亡保険金額と比較すると、加入している保険の死亡保険金額のほうが高いというケースが結構あります。こういった場合にまず検討したいのが、この減額です。

保険が必要でなくなった場合

解約

「解約」するとその保険契約は消滅します。その際に、保険の種類や経過年数などに応じた解約返戻金や配当金が支払われます。契約者はいつでも保険契約を解約することができます。ただし、解約をして、新規に別の保険に契約する場合、そのときの健康状態によっては新規契約ができないこともあるので、先に新規契約を成立させてから解約をするほうが安心です。

保険料の支払いが困難になった場合

払済保険

「払済保険」は、保険料の払い込みを中止して、保険期間を変えずに、その時点の解約返戻金をもとに、保障額の少ない保険(元の保険と同じ種類の保険または養老保険)に変更する方法です。ただし、特約は一切消滅します。なお、保険の種類によっては変更できないこともあります。

延長保険

「延長(定期)保険」とは、保険料の払い込みを中止して、保険金額を変えずに、その時点の解約返戻金をもとに定期保険に変更する方法です。ただし、特約は一切消滅します。なお、保険の種類によっては変更できないこともあります。

保険料支払期間の延長

保険料支払期間を延長することによって、それ以降の保険料負担を軽減することができます。ただし、保険の種類や契約の内容などによっては、延長できない場合もあります。

生命保険を更新すると

「更新」とは、10年や15年などの保険期間満了後、その時点での健康状態に関係なく、同じ内容の保障を継続できることです。ただし、保険料はその時点の年齢や保険料率で計算し直すので、通常は高くなります。

定期保険特約や入院給付特約などの特約は、「更新型」になっているケースがほとんどです。ただし、更新は、原則、保険料払込満了時までです。その桜の更新は通常はできません。

しかし、入院給付特約などは保険料払込満了時に一時払い保険料を払い込むことによって、たとえば80歳まで継続可能となることもあります。契約ごとに異なりますので、確認するようにしましょう。