逓減定期保険

徐々に保険金額が減っていく「逓減定期保険」でライフスタイルの変化に対応

定期保険は、加入してから満期を迎えるまで、保険金額は一定の定額タイプです。このほかにも、加入してから徐々に(一定期間ごとに)保険金額が減っていくタイプの定期保険も販売されています。

このタイプの定期保険を、逓減定期保険といいます。生命保険で必要となる死亡保障額は、いつも一定というわけではありません。お子さんの成長につれて減っていくのが一般的です。

「今は保障額は高めにしておきたいけど、子どもが大きくなったら、そんなに必要ないんだけど…」という人にぴったりなのがこの保険です。ライフスタイルに応じた必要保障額の変化を、保険にも合理的に応用した保険といえますね。

しかし、ライフスタイルに応じたとはいっても、保険金額の減り方を自分の都合に合わせて勝手に決めることまではできません。保険金額は毎年数パーセント減っていくのが一般的。

そのほか、加入時に決めた保険金額の3割までとか、2割までなど、最終年度の保険金額の割合を、いくつかのパターンから選ぶことになります。加入したあと徐々に保険金額が減っていくわけですから、保険金額が一定の定期保険よりも保険料は割安になります。

「逓減」とは逆の「逓増」定期保険は事業者向け

一方、逓減定期保険とは逆に、保険金額が増えていくタイプの保ていぞう険も販売されています。この保険を「逓増定期保険」といいます。「保険金額が増えるなんて嬉しい」と思う方がいるかもしれませんが、逓増定期保険は、会社の経営者など事業者向けの保険として販売されることが多くなっています。あまり一般家庭にはなじまない保険と考えてもいいでしょう。