定期保険

定期保険のしくみ

定期保険とは、保険期間を決めて加入し、その間に被保険者が死亡した場合のみ保険金が支払われるもので、生命保険の基本型といえます。定期というと銀行などの定期預金を連想させますが、この場合の定期は、保険期間が限られているということです。

定期保険の特徴は、他の保険と比べると保険料が圧倒的に安いということです。しかし、あくまでも保障にウェイトをおいたものであるため、満期保険金はありません。

支払った保険料は、掛け捨てとなってしまいます。それでも満期時には、いくらかの配当金がつきます。

保険期間は、5年から30年までの間です。被保険者が契約満期時に生存していた場合は、保険金の支払いはなく、契約はその時点で消滅します。

つまり、契約期間内の安心を消費したというわけです。また、定期保険には特約をつけることができます。中でも医療関係や災害の特約が多いようです。終身保険や養老保険に定期保険付特約として組み合わせることもできます。

他にも「生存給付金付定期保険いがあります。これは一定期間ごとに生存給付金が支払われるものです。

定期保険には全期型と更新型がある

定期保険には、保険料払込期間の設定の仕方によって「全期型」と「更新型」とがあります。全期型は、加入から期間満了まで保険料が変更しないものをいいます。

これに対し、更新型は、加入時に短期間の契約をし、満了になるごとに契約を更新していくものです。更新型は、更新時の年齢で保険料が再計算されますから、更新ごとに保険料が高くなっていきます。

また、更新時点で病気であっても、告知や診査の必要がなく無条件で更新できます。更新の拒否や解約なども自由に行うことができます。全期型と更新型を比較すると、契約したときは、更新型のほうが保険料は安くなりますが、全保険期間を通じては、全期型のほうが安くなります。

配当金や解約返戻金も全期型のほうが多く受け取れます。つまり、若いうちは保険料を安くし、収入が増えたら保険料をあげようという場合には更新型、逆に収入が安定している人は全期型のほうがよいでしょう。

いずれにしても、どちらがトクなのかよく考えて選択することです。