医療保険の「終身タイプ」

医療保険の加入はよく吟味して!終身保険と終身保障は違う。

医療保険の勧誘広告をみれば終身や生涯などの言葉が目に付きます「入って安心終身保険」「あなたの生涯は守られます」などの宣伝文ですが、終身や生涯がうたわれた広告を見るとこの医療保険に入っておけば怪我や病気で入院しても入院給付金は払い続けてくれるので生涯入院代の心配はいらないんだと安心してしまいます。

でもちょっと待って下さい。終身保険は生涯契約が続く保険ですが生涯保障される保険ではないのです。

保険を続けようと思えば保険金を払い続ければいいのですが、保障期間や給付金総額にはそれぞれの医療保険の契約時定められた限度があり、あくまでも限度内での保障になります。

一般的に見られる契約内容は一回の入院の継続日数と、入院と退院を繰り返し行った場合のトータル入院日数ですが、一回の入院の継続日数の場合60日や120日を限度としてそれ以上入院が続いても支払いは行われません。

トータル入院日数の方は、医療保険により730日や1000日を限度とする契約が多くなっていまが、約2年間か3年間といった日数で、けっして生涯永久に保障してくれるわけではないのです。

終身や生涯の文面を鵜呑みにするのではなく、医療保険の内容を良く理解したうえで、自分が必要だと思う保険を良く吟味して加入することが大切だと思います。

元々保険とはいざというときの備えとして加入するものです。医療保険は怪我や病気で長期入院を余儀なくされたときの入院代や治療代の負担をできるだけ少なくする為に入るものです。短期入院で入院給付金を貰って儲けようなどと思っての加入はお勧めできません。

短期入院は仕事は止める必要もなく入院代もそれほど負担にならないので、保険に頼らなくてもいいほどです。しかし長期入院ともなるとそうはいきません。

収入も厳しくなり医療費が大きな負担として圧し掛かってきます。そんなときに頼りになるのが医療保険なのです。元気な自分を想定するのではなく、長期入院の可能性を考えて選んでこそ役に立つ医療保険に加入することができるのです。