保険は貯蓄とどこが違う?

貯蓄は三角形、保険は四角

保険は加入してすぐに高額の保障が得られる最近はあまり聞かなくなっていますが、「貯蓄は三角、保険は四角」ということばで、保険のしくみを説明することがあります。

これは、貯蓄は少しずつしか金額が増えないけれど、保険は加入した時点(保障がスタートした時点)で、すぐに高額の保障が得られることを意味しています。

下の図の斜線の部分を補ってくれるのが保険の役目というわけです。ライフサイクルを考えると、若いときは貯蓄が少ないのがふつうですね。

貯蓄が少ない間に結婚して、しかもお子さんが生まれたりすると、貯蓄だけではイザというときに備えることはできません。

貯蓄だけでは、ご主人が万が一亡くなった場合に、すぐに貯蓄が底をついてしまう可能性だってあるのです。

そんなとき保険なら、加入した時点から高額の保障が得られます。若くて、貯蓄の少ない家庭でも、保険に加入することによって、遺族に対して生活の不安を取り除いてあげることができるのです。

貯蓄が増えれば保障は減らせる

その一方、年齢が高くなるほど、貯蓄額は増えていく傾向があります。保険は、亡くなったら困る人にかけるものですから、亡くなったら困る人がたくさんの貯蓄を持っていれば、その貯蓄分だけ保険の役割も小さなものになります。

貯蓄が増えてきたり、お子さんが成長していけば、保険で補わなければならない金額は少しずつ減っていくのが一般的です。

だから「貯蓄は三角、保険は四角」の原則は、若くて貯蓄が少ないときほど保険が必要で、貯蓄が増えてきたら、保険でカバーする部分が減るということも意味しているのです。

でも、年をとっても貯蓄が増えない場合は、急に用立てることはむずかしいものですから、保険の役割はそれなりに大きなものであり続けますね。