保険の種類は基本3つある

生命保険には、一見いろいろな種類があるように思えますね。でも基本型はたったの3つ。「死亡保険」「生存保険」「生死混合保険」のどれかに分類されるということを知っておくと便利です。

保険の役割である死亡保障をカバーするのが「死亡保険」。死亡保険の代表的なものには、定期保険と終身保険があります。定期保険は一定期間の死亡保障を確保するもので、終身保険は一生涯の死亡保障を確保するものです。そして、両者を組み合わせた保険として定期付終身保険があります。

2つ目の「生存保険」は、“長生きのリスク”に備える保険です。長生きしていた場合の生活保障を確保するのが目的の保険で、個人年金保険が生存保険の代表的な存在といえます。

ただし、現在販売されている個人年金保険の多くには、多少の死亡保障機能が付いています。生存していた場合のみ保険金が支払われるといった、純粋な形での生存保険は、実際にはほとんど販売されていないというのが現状です。

3つ目の「生死混合保険」は、生存と死亡の両方をひとつの保険で保障するものです。死亡した場合には死亡保険金が、無事に満期を迎えた場合には満期保険金がもらえる養老保険が、生死混合保険の代表選手です。ちなみに養老保険の死亡保険金額と、満期保険金額は同額です。

生命保険のいちばん人気は?

ところで、保険の種類を聞かれたとき、みなさんがいちばん先に思い浮かべる保険は何でしょうか?保険のことをちょっと勉強している人なら、定期保険や終身保険といった、死亡保障のある保険を思い浮かべるのではないでしょうか。

でも「養老保険」や「医療保険」、あるいは「がん保険」「共済」といった、メインの保険以外の名前を思い浮かべたり、身近に感じる人が多いのも、保険の認知度に対する現実といえます。長い間、日本で生命保険のいちばん人気といえば定期付終身保険でした。

ただしひとくちに定期付終身保険といっても、「ふれ愛家族」や「リード」「マスターズ」など、さまざまなネーミングで販売されているので、自分が加入している保険が定期付終身保険だと、ピンとこない人も多いかもしれません。また、2000 年春からは定期付終身保険にかわって、「自由設計型保険」と呼ばれる保険のシェアが増えてきています。

最近では、定期付終身保険を売り止めにして、自由設計型保険の販売に力を入れている保険会社もあります。同じ種類の保険でも会社によって名称が違ったり、少しずつ保障が違っていますが、もとを正せば「死亡保険」「生存保険」「生死混合保険」のどれかに分類されるということを覚えておきましょう。