そもそも生命保険って、何に備えるもの?

リスクに備えるのが保険

なさんも、「リスク」ということばを聞いたことがあると思います。保険でいうリスクは、「危険』という意味。危険なものですから、できれば誰もリスクには出合いたくないですよね。ところがふつうに生活していても、ときには不運なことに、リスクに遭遇してしまう可能性があります。

避けたいけれど、避けられない「リスク」。結婚しているご家庭なら、ご主人の死亡が代表的なリスクではないでしょうか。ご主人の死亡というリスクに対して何かの備えをしておきたい、と考えるのは当然のことです。このようなリスクに備えるために存在しているのが、「保険」なのです。

生命保険は「生命(いのちこにかける「保険」ですから、保険の対象となっている人が亡くなった場合に、保険金がもらえることになります。「亡くなったら、困る人がいる」場合、亡くなったら困る人に、困る分だけかけるのが、生命保険の基本的なかけ方です。

生命保険のべースとなるのは「死亡保険」

ところで、保険をかけられている人のことを、保険用語では「被保険者」といいます。ちなみに保険料を払う人のことを「保険契約者」といいます。被保険者と保険契約者は、同一の人の場合も、別々の人の場合もあります。

そして、被保険者が死亡した場合に保険金がもらえる保険のことを「死亡保険」といいます。この死亡保険は、生命保険のもっともベースといえる保険なので、

生命保険について勉強するときのキーになるものです。このあと何度も登場することばですので、必ず覚えておいてくださいね。死亡保険では、被保険者が死ぬと死亡保険金をもらえます。でも、もし約束の期間(保険期間といいます)が終了した時点で生存していると、それまで払った保険料は掛け捨てになってしまいます。

死亡保険は死亡のリスクに備える保険ですから、死亡しなかった場合には、その人が払った保険料は、ほかの死亡者の死亡保険金として、活用されることになるのです。

死亡保険に加入する場合は、「保険料がもしかしたら掛け捨てになるかもしれないこと」を、もったいないと思ってはいけません。死亡保険に加入するということは、「保険期間の間のリスクに備える」という安心感を買ったということなのですから。