払い過ぎてきた生命保険は、規制緩和で選べるようになった

日本では好きな保険商品を選べなかった

生命保険市場は40兆円! これまで高すぎる保険を払い続けてきた!?

日本の生命保険市場は、約40兆円の規模を誇る世界有数の巨大市場です。近年は、インターネットで加入できる、コストを削減した割安な「ネット保険」や、保険の相談を受けられる「保険ショップ」の登場など様々な変化がありますが、これまでの保険業界とはどんなものだったのでしょうか?

かつて『護送船団』と言われた規制で守られていた保険業界では、「同じような保険料」、「同じような保障内容」の商品しかありませんでした。規制で守られていたので、他社と競争する必要がそれ程無かった為です。むしろ同業他社とも、常に連絡を取り合い、これまでの既得権益を維持することに必死でした。

(言い方は悪いですが)保険業界ギルドによって開発された、・分かりにくい ・他の商品と比較できないような ・高い保険料の商品 をこれまでの消費者は買わざるを得ませんでした。

1990年代の規制緩和により、生命保険も商品を比較して選べる時代になった

1996年に保険業法が改正施行されたことにより、損害保険と生命保険の垣根がなくなり、保険料いくらにするか、どんな保障内容の保険を販売するかが、基本的に自由になりました。

また、金融ビッグバンの一環として、消費者の利便性向上のために、複数の保険会社の商品を取り扱う乗り合い代理店、「保険ショップ」ほけんの窓口 が2000年に1号店が、また「FPによる保険相談サービス」保険マンモス が2005年に誕生しました。

言い換えれば、これまでの保険商品は、保険料、保障内容など箸の上げ下げまで、
監督する金融庁のお達しによって、守られてきたのです。

21世紀に入り、2006年の金融ビッグバンにより、外資系の参入など、競争原理が働くようになりました。また、街の保険ショップなどで、複数の保険会社の商品を、家電と同じように比較して生命保険を選ぶことができるようになりました。

日本人が入っている保険の7~8割は、伝統的国内生保の「びっくり保険」!?

主契約に上乗せする特約は、更新の度に保険料がアップする2階建て保険

これまで、伝統的国内生命保険会社で売られてきた商品とは、どういったものだったのでしょうか。

今でも、多くの人が加入している生命保険は、主契約と特約が一緒になった2階建てになっている「定期付き終身保険」というものです。伝統的国内生保が主力商品として販売していたものです。初めて知った方は、難しそうに聞こえるかも知れませんが、簡単に説明します。

保険の仕組みは、ベースの部分が主契約とよばれるものでこちらは貯蓄型の「終身保険」です。その上に特約と言われる、大型の死亡保障を上乗せする仕組みになっています。この上乗せ部分は期限が決まっている「定期保険」で、ある年数が経ったら更新するものになっています。「終身保険」と「定期保険」が合わさっているので、「定期付き終身保険」になるわけです。

ベースの主契約の保険料はずっと同じなのですが、上乗せの部分がくせものです。

契約を更新する度に保険料がアップしていき、知らない間に驚く金額になっているのです。それほど負担にならない保険料と思って28歳で入った額は、10年ごとの更新の場合は、次の更新で38歳の時には、1.5倍~2倍近い保険料金 に、さらに48歳、58歳の更新時にはさらにアップします。保険料高すぎて支払えなくなる子育て世代が解約するケースも多いです。

問題なのは、保険料金がアップするだけではありません。「これだけ毎月保険料を支払っているのだから、貯蓄されているだろう」と思っている方が多いのですが、ベースの主契約が貯蓄される「終身保険」になっていて、上乗せの部分は 掛け捨ての「定期保険」になっています。

「お金が戻ってくると思っていたら、ほとんど返ってこなかった」と、保険を払い終わってから気づいても遅いのです。

このようなびっくり保険を、なんの疑問も持たずに、多くの日本人は入っているのです。
後で後悔してしまう保険に入らないためにも、自分がどんな保険に入っているか確認し、見直しをすることが大切なのです!