医療保険の「入院しなければボーナス支給」ってホントにお得なの?

「入院しなければボーナス支給」ってホントにお得なの?

入院給付金とボーナスの関係性について

保険会社の広告を見ていると、「入院しなければボーナス支給」という謳い文句もよく見ることがあります。しかし、この表現の裏には、入院しないということは保険給付金が出ないということになります。そのため、給付金が支給されないのならこれまでの保険料はムダ払いになると考えている方も大勢いらっしゃるでしょう。

「入院(給付金を受付)しなかった場合、ボーナス支給」というのは2つの大きな問題点があるのです。それを詳しく見ていきましょう。まず一つ目の問題点になりますが、給付金を請求できるのにボーナスのため我慢してしまう人が出るということです。

・例:医療保険 保険期間・保険料払込期間10年、入院保障日額1万円、ボーナス20万円の場合

この例のボーナスの給付条件は10年間のあいだ、入院給付金を一度も受け取ることがなければ満額時点でボーナス支給という条件が設定されています。

たとえば9年間、この保険に保険料を支払い続け、入院を5日間だけした場合、給付金は日額1万円ですから、5日間で5万円に加え、退院給付5万円の計10万円を受け取ることができるのですが、これを受け取ってしまったら、10年目に健康体であった場合のボーナス20万円は給付されないのです。そのため、この給付金を我慢してしまうという傾向があるのです。

もし自分だったらと置き換えてみてください。ここで10万円を受け取るか、我慢して1年後に健康体となって20万円のボーナスを受け取るか。20万円を取るという人のほうが多いでしょう。1年間我慢すれば10万円も得をするのですから。

ただし、ここで気をつけてもらいたいのは保険契約の約款です。約款はよく読んでおいてください。この保険の約款にはこう記載されています。

「請求自由が発生してから3年以内に請求をしないと請求権が消滅します」と。この文言が意味するところは、給付金をさかのぼって受け取るには3年間が限度ということになり、まとめて請求することはできないのです。

本来、保険というのはもしもの時の安心であったはずが、ボーナス狙いで本来の保険金を我慢するという、本末転倒の状態が起こっているわけです。ボーナス給付がある保険というのは、元々、支給されるはずのボーナスの金額を上乗せしているため、保険料が割高になっているのです。保険会社は会社ですから、運営するためには損をするようなことは絶対にしません。保険会社も企業なのです。

つまり、支払われるボーナスというのも、保険加入者の保険料から支払われているということになるのです。しかも、契約者が我慢して請求をしなかった入院給付金は、そのまま保険会社の利益となってしまうのです。医療保険にまつわるボーナスというのは「自分が自分に払って自分が喜ぶ」制度になっているです。